【2024年最新版】プロが教える腰痛の超回復

腰痛は、日本人の自覚症状の男性では第1位、女性では第2位です。

(2016年国民生活基礎調査)

今現在2000万人以上が腰痛を抱えていると推計されています。

腰痛でたくさんの方が悩んでいて、再発率、慢性化率も高いのが現実です。

そこで、  

☑腰痛の原因  

☑急性腰痛(ぎっくり腰)の対処法  

☑慢性腰痛からサヨナラするために

について説明させていただきます。

Contents

腰痛の原因

腰痛の原因について海外で多くの研究がなされています。

その結果として

1. 背骨や骨盤の歪みと腰痛は無関係

2. 腫瘍など内臓から来るものは、低確率

3. 椎間板ヘルニア、脊椎すべり症など腰部の構造的な問題と腰痛は無関係

4. 心理社会的因子(ココロ)と腰痛には関連がある

とされています。

.腰痛と歪みは無関係

■発症後1年以内の腰痛患者と 健常者の骨盤の歪みを厳密に測定した結果、

どのような臨床的意義においても 骨盤の非対称性と腰痛は無関係

(Levangie PK Spine 1999)  

健常者急性腰痛慢性腰痛 ファーガソン・アングルに差は認められず、 腰部前弯の強弱と腰部は無関係

(Hansson T et al Spine 1985)

例を挙げれば、もっとありますが、同様の結果です。

以上のことから、背骨や骨盤の歪みと腰痛は無関係だと言えます。  

腫瘍など内臓からの腰痛は低確率

■腰痛で外来を受診した患者の重篤疾患が存在する頻度は

  • 悪性腫瘍が、0.7%
  • 圧迫骨折が、4%
  • 脊椎感染症が、0.01%
  • 強直性脊椎炎が、0.3%

(Jarvlk JG & Deyo RA Ann Intern Med 2002)

 

明らかな体重減少や、 どんな姿勢でも痛みが治まらない安静時痛がなければ、

内臓からくる腰痛は低確率と言えます。  

椎間板ヘルニア、脊椎すべり症など構造的な問題と腰痛は無関係

■画像検査で確認できる  

  • 脊椎分離症
  • 脊椎すべり症
  • 潜在性二分脊椎
  • 腰仙移行椎
  • 変形性脊椎症
  • ジョイエルマン病

は腰痛とは無関係で、全腰痛患者の85%以上は原因が 特定できない非特異的腰痛

(van Tuoder MW et al Spine 1997)

 

健常者の75%に椎間板ヘルニアが、 85%に椎間板変性が存在し、

手術適応との差は

  • 職業上の問題(仕事上のストレス・集中度・満足度・失職)
  • 心理社会的問題(不安・抗うつ・自制心・結婚生活)

(Boos N et al Spine 1995)

 

■椎間板造影の影響を1年間追跡した 前向き比較試験で、 心理的問題(抗うつ、病気への過度の恐怖) が腰痛の発症と悪化に関連

(Carragee EJ et al Spine 2000)

 

■慢性腰痛と慢性疼痛性症候群を 5年間追跡した結果、 重篤な慢性腰痛の予測因子は、 MRI所見や椎間板造影所見ではなく 心理社会的因子

(Carragee EJ et al Spine J 2005)  

 

研究の結果から、特定の疾患が原因ではなく、 原因がハッキリしない腰痛がほとんどです。  

心理社会的因子(ココロ)と腰痛には関連がある

上記の研究からも、腰痛は態度や信念、 行動や感情に大きく左右されるようです

腰痛は怒りである」とも言われています。

 5.腰痛の原因まとめ

骨盤や背骨の歪みと腰痛は、無関係です。

「椎間板ヘルニア」「脊椎すべり症」だから腰痛だとは言えません。

ココロと腰痛には、関連性があります。

皆さんも、ストレスで胃に穴が開くことがあるのをご存知だと思います。

そう考えると、社会心理的因子(ココロ)と腰痛に関連があっても不思議ではないと思いませんか?

実は、私は何の前触れもなく、腰に激痛が走り、

足は痛みと痺れで力が入らず、動くのに苦労したことがあります。

画像上では、何の問題もありませんでした。

それにもかかわらず、 椎間板ヘルニアとそっくりな症状が現れました。

今考えると、心理社会的因子が原因です。

その当時の上司に対するストレスです。

ただし、その当時はそれを認めませんでした。

「俺はそんな弱い人間ではない」と。

でも、今考えるとストレスです。

私は弱い人間なので、当然かもしれません。

私と違って強いあなたでも、可能性はあると思いませんか?

ただし、私は、社会心理的因子だけが腰痛の原因だとは思っていません

レントゲンやMRIに映らない「結合組織(筋膜)の異常」が、腰痛と関連があると考えています。

ぎっくり腰の対処法

まず、「ぎっくり腰」の場合は、どうしたらいいいのでしょうか?

私は、手技療法による手助けで、早く改善する可能性が高いと考えています。

ただし、背骨や骨盤の歪みと腰痛は無関係です。

「背骨や骨盤の歪みは悪である」という考えに基づく施術では効果は期待できません。

上記したように、X線やMRIで確認できない「筋膜の異常」が重要 と考えています。

その筋膜の異常を修理する手技は、

FDM(ファッシャル・ディストーション・モデル)」

といいます。

アメリカ人医師スティーブン・ティパルドス,D.O.が創始した手技療法です。

リンク先は、日本でのFDMの全てを管理するFDMアジアンアソシエイションです。

FDMの詳しい施術内容・方法に関してはそちらをご覧ください。

➡ https://fdm-asia.acom/

ですが、「ぎっくり腰」に関しての研究の結果では、

  • 安静にしない
  • 耐えられる範囲で動く
  • コルセット・冷湿布は有効性が証明されていない
  • 腰痛に関する正しい情報とセルフケア

との研究の結果が出ています。

■神経根症状の有無にかかわらず、 急性腰痛は一般的に 発症後1ヶ月以内に改善

(Weber H Spine 1983)

(Hestbaek L et al Eur Spine J 2003)

(Vroomen PC el al Br J Gen Pract 2002)

(Pengel LH et al BMJ 2003)

 

■画像検査では原因も特定できなければ 、臨床転帰も向上せず、 医療費の高騰手術件数が増加するだけで、X線画像検査では発がんリスクが上昇

(Boos N & Lander PH Eur Spine J 1996)

(Jarvik JG et al JAMA 2003)

(Benington de Gonzalez A et al  Lancet 2004)

(Chou R et al Lancet 2009)

 

■18研究をレビューした結果、

安静臥床には効果がないどころか 回復が遅れることが判明した一方で、

耐えられる範囲内で日常生活を続けると 職場復帰が早くなるだけでなく、

慢性化を防ぐこともでき 、再発率も低下させられる

(Waddell G et al Br J Gen Pract 1997)

 

ランバーサポート冷湿布 有効だというエビデンスはない

(Jellema P et al Spine 2001)

(French SD et al Cochrane Database Syse Rev 2006)  

 

研究の結果から言えば安静にしないで動ける範囲で動いていれば、1ヶ月以内に改善します。

痛みがきつい場合、鎮痛を目的とした薬の服用も考慮します。

また、ホットパックや電気毛布などの温熱療法は、

急性腰痛の症状を一時的に和らげるとされています。

ただ、

「お風呂に入ったら 一時的に楽になったけど 、出る時に立てないほど痛くなった」

という方が何人もおられます。

これに関して、個人的には冷やす方がリスクが少ないと考えています。

そして、なかなか改善しない場合手技療法などの非薬物療法を考慮するとあります。

研究の結果としては、手技療法は最初ではなく、最後に選択される方法です。

私が治療家なので、まず手技を勧めたんだと思われるかもしれません。

ですが、中学生でぎっくり腰をしてから、私はずっと患者でもありました。

その長い経験の中で、上記したFDMという手技療法なら早期回復可能だと考えています。

自らも施術を受け、そして日々の臨床の中でさらに確信を深めています。

ですが、椎間板ヘルニアや脊椎分離・すべり症のように、筋膜の異常は画像で確認できません。

そして、将来的にも確認されることはないでしょう。

ですから「筋膜の歪み」と腰痛に関しては、否定的な研究しかありません。

画像で確認できないものを、研究しようがないからです。

そして、画像で確認できないからこそ、精神的な問題だとされている可能性があります。

「でも、今まで研究の結果を基に、話を進めてきたのに!」

と思われるかもしれません。

しかし、科学的根拠を重視する私が軍門に下る程の手技がFDMです。

ですが、しつこいようですが、まだ研究による効果は 証明されていません。

この施術方法が発見(1991年)されて歴史が浅いのと、画像で確認できないからです。

そして、創始者のアメリカ人医師スティーブン・ティパルドス,D.O.の急逝も大きな要因です。 今現在、研究による効果は証明されていないものの、

海外の整形外科医はFDM(筋膜歪曲モデル) を積極的に取り入れています。

アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、アフリカにそれぞれFDMの協会があり、

教育・指導を行っています。

慢性腰痛からサヨナラするために

慢性的な腰痛からサヨナラする方法は、

  • 認知行動療法
  • 運動
  • ストレス発散
  • FDM(ファッシャル・ディストーション・モデル)

を実行することだと考えています。

認知行動療法とは、

認知の歪み

  • 腰痛に対する誤った態度や信念を是正
  • 腰痛にならない正しい姿勢はない
  • 腰痛にならない正しい物の持ち上げ方もない
  • 背骨や骨盤の歪みと腰痛は関係ない

アフリカの狩猟民族は、いいベットもなく、

 姿勢も気にしない原始的な生活でも腰痛はありません。

腰痛にならない正しい生活、姿勢はありません。

「背骨が歪んでいる」

「足の長さが右と左で違う」

「骨盤が歪んでいる」

だから腰痛になるという考えから離れましょう。

人間の身体は、内臓の位置も右と左で一緒ではありません。

ロボットと違うので、左右差があって当然です。

極端な事を言えば、顔は誰でも左右で違っています。

つまり歪んでいます。

歪んだ顔で痛いですか?

疼痛行動

  • 症状に注目せず出来たことに注目(アメと無視)
  • 腰は痛いけど、こんなことが出来たとポジティブに考える
  • 痛くてこの動きがしにくいは無視、正確には気にしない

行動範囲

  • 症状がありながらも、徐々に行動範囲を拡大していく
  • どんな研究結果をみても、安静を肯定する研究はない
  • 日常生活動作で筋肉は年間1%萎縮、安静臥床では1日0.5%萎縮

運動

どんな運動が良い悪いはありません。

自分の好きなように運動してください。

お勧めは、「スクワット」です。動ける範囲で、動いてください。

「腰が痛いのに、こんなことが出来た」 と喜んでください。

例え昨日出来たのに今日は痛みで出来なかったとしても

そのことについて無視してください。

痛みのことばかり考えると脳がその痛みを強化します。

ストレス発散

自分なりの方法を見つけてください。

1人カラオケや、お友達とワイワイ楽しくランチや飲酒もいいでしょう。

痛みのことを考える「ココロの癖」に 従わないでください。

ちなみに、私の院では「体幹チューニング という施術方法を行なっています。

➡ 「体幹チューニング」

腹式呼吸をしながら ストレッチポールの上で体操をします。

これをすることでココロが落ち着きます。

同時に自分自身で行うセルフチューニングのやり方も指導しています。

FDM(ファッシャル・ディストーション・筋膜歪曲モデル)

前述したように研究によって証明されていません。

しかし、正常でなくなった「筋膜」 を元に戻さなければ取れない痛みがあります。

上記に書いたことと相反するように感じる方がいるかもしれません。

それでも、画像検査で映らない正常でなくなった「筋膜」は存在します。

FDMの詳しい施術内容・施術所についてはFDMアジアンアソシエイション で検索し、

ホームページをご覧ください。

そして、ホームページやユーチューブで施術動画をご覧になってください。

➡ https://fdm-asia.com/

腰痛の対処法まとめ

いかがでしたか? 腰痛から解放されるためには、

  • 認知行動療法
  • 運動
  • ストレス発散
  • FDM(筋膜歪曲モデル)

について説明させていただきましたが腰痛についての理解が深まれば幸いです。

腰痛の間違った情報により痛みを強化しないでください。

背骨や骨盤の歪みと腰痛は無関係です。

腰痛に悪い動きはありません。

痛みがあっても 安静にせず、動ける範囲でどんどん動きましょう。

「痛くてもこんなことができた」 ということを喜んで

できなかったことは気にしないでください。

ストレスは貯めずに、どんどん発散しましょう。

また、正常でなくなった「筋膜」を 元に戻さなければ取れない痛みがあります。

ぎっくり腰、腰痛の施術・お問い合わせ

☑  ぎっくり腰でも仕事・部活を休めない

☑  腰痛を気にせず生活したい

☑  つい痛みのことばかり考えてしまう

☑  何度もぎっくり腰を繰り返している

☑  最近ぎっくり腰の間隔が短くなってきた

このようなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

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院の目の前に駐車場2台分、キッズスペースあり。

ライター紹介

浅原 繁

松本あさはらFDM・整骨院 院長

  • 柔道整復師
  • FAA会員
  • コアチューニングスペシャリスト

臨床経験18年、大阪で14年間の修業を経て、 2016年7月に長野県松本市宮田で開業。

中国拳法(太極梅花螳螂拳)を25年間学び、 地域の方に体幹(丹田)の使い方 護身術を指導する。

さらに詳しい経歴を確認したい方は 院長・院紹介をご覧ください。

この記事を書いたのは 腰痛で苦しむ方が少しでも 減ればと思ったからです。

私自身、中学3年生の時、バスケットボールの練習中にぎっくり腰になりました。

それからずっと腰痛に悩まされてきました。

年に一度は、必ずぎっくり腰になっていました。

そして、少しずつ回数が増えていきました。

初めて病院で、自分の腰のレントゲン写真を見た時に、

「何でお爺のレントゲン置いてんの?」

「早く俺のレントゲン持ってきて!」

と思いました。

でも、それは私のレントゲンでした。

んな私でも、今は腰痛で悩みません。

全く痛みがない訳ではありません。

でも、中国拳法の練習やスキー、釣りなどと行動的に動いています。

みなさんにも可能です。

1人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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