ひざ痛(変形性膝関節症)
ひざが痛くて来院される方の多くは、40代以降の女性です。
ほとんどの方が、
「ひざの内側が痛い」
「座ってから立ち上がると痛い」
「1歩目が痛い」
「歩いているとマシになる」
とおっしゃいます。
そして、ひざが痛くなった特別な原因がない方ばかり。
「以前にも痛くなったことはありますか?」
と質問すると、
「痛くなったことはあるけど、治った」
とおっしゃいます。
実は、そのひざ治っていません。
ひざの変形の進行が休止し、一時的に痛みが治まっていただけです。
そのひざの痛みは、「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」です。
人間は、二十歳を超えると一年に1%づつ筋力が低下すると言われています。
年齢により太ももの筋肉が弱ったことが原因で、ひざが痛くなったのです。
どのように痛くなっていったのでしょうか?
まず、太ももの筋力が低下すると、ひざの安定性が悪くなります。
安定性が悪いために、ひざの関節は色々な動作で衝突します。
そして、繰り返される衝撃によって、段々と変形していきます。
水が溜まったり、骨のとげ(骨棘)ができたりします。
そして、不安定性になってしまったことで、筋膜の異常が発生します。
筋膜の異常が起こると、痛みを感じます。
転んでから痛くなったという方も、転んだことはキッカケにすぎません。
太ももの筋力が低下していたベースがあり、痛みの花が開いたのです。
ただし、筋膜の異常が症候的でなくなると、痛みは治まります。
そして、忘れた頃に、ちょっとしたキッカケで、また痛くなります。
それを繰り返し、徐々に痛い期間が長く、痛くない期間が短くなります。
ひざも、どんどん変形していきます。
そうなると、動く度に痛くなり、手術を受けるしかなくなります。
では、どうすればいいのか?
まず、筋膜の異常を修理します。
修理して動けるようになった後、太ももの筋力を強化します。
太ももの筋力が強化できれば、ひざは安定し、痛みを感じなくなります。
「変形して痛いのに、筋トレなんかして大丈夫?」
週1~2回、短時間の安全で効率的な筋トレです。
当院では、ひざが痛かった90歳の男性が、最初は自分の体重から始め、
次第に重さを増やし、20キロの重りでスクワットできるようになると、
段々と痛みなく、動けるようになりました。
変形したひざは、レントゲン上では一切変化していません。
ですが、痛みは変わりました。
「有名な病院でも、そんなリハビリしない!!」
「もっとやさしく動かしてくれる!!」
とおっしゃる方がいるかもしれません。
だから、みんな手術するのかもしれませんよ。
努力をすれば、あなたのひざの痛みも変わります。
当院では、まずファッシャル・ディストーション・モデル(以下、FDM)
という手技療法で動けるようにした後、スクワットを行います。
筋肉は、年齢に関係なく強化されます。
・子供の世話になりたくない
・歩けなくなるかもと不安
・畑仕事を続けたい
そんな方は、お気軽にご相談ください。
当院では、変形性膝関節症の痛みを改善する約3ヵ月のプログラムを行っています。
一緒に頑張って筋力強化し、歩いても痛くない、階段を登っても痛くないひざを手に入れましょう。
何度も言いますが、大腿四頭筋(太もも)の筋力が低下し、
ひざが不安定になったことが原因です。
どこか他が原因で、痛くなったのではありません。
足首の動きや、バランス(骨盤)、ひざ周辺のねじれなどは、二次的な結果にすぎません。
筋力が低下したことで、ねじれたり、バランスが悪くなっているだけです。
二次的な変化をいくら改善しても、一次的な筋力低下を何とかしなければ、変わりません。
年齢に関係なく、筋力は向上します。
変わろうとする前向きな気持ちが、筋トレには非常に重要です。
電気やマッサージなど気持ちいい慰安行為は、一時的な緩和にすぎません。
それでも注射を打ちながら、こんなもんかと諦めがついた頃に手術しますか?
「いつやるの?」
「今でしょ!!」
